Japanese
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特集 大腸内視鏡 挿入・観察 A to Z
[挿入困難例はこう克服する]
多発憩室例や腸管癒着例への対応
Those with multiple diverticula or intestinal adhesions
南出 竜典
1
,
池松 弘朗
1
Tatsunori Minamide
1
,
Hiroaki Ikematsu
1
1東京大学医科学研究所附属病院消化器内科
キーワード:
憩室
,
癒着
,
挿入困難
Keyword:
憩室
,
癒着
,
挿入困難
pp.333-335
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001906
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はじめに
大腸内視鏡は,スコープ自体の高性能化に加え,鎮静薬や鎮痛薬などの薬剤使用によって,以前よりも安全かつ短時間で挿入することが可能となっている。特に,細径スコープや,受動彎曲・高伝達挿入部・硬度可変などの画期的な技術を搭載したスコープも普及しており,患者の苦痛を軽減した挿入がいっそう容易となっている。しかしながら,これまで挿入困難例の代表格として扱われることの多かった多発憩室例や腸管癒着例においては,いまだに挿入に難渋し,患者が苦痛を訴えることも少なくない。本稿では,大腸内視鏡挿入における多発憩室例や腸管癒着例への対応について,特徴や検査前準備・挿入のポイントまで含めて解説する。

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