Japanese
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特集 大腸内視鏡 挿入・観察 A to Z
[挿入困難例はこう克服する]
【One Point Advice】盲腸にとどかない,どうする
What should be done when you are close to the cecum but cannot reach it?
尾田 恭
1
,
石坂 繁和
1
Yasushi Oda
1
,
Shigekazu Ishizaka
1
1尾田胃腸内科・内科
キーワード:
挿入困難
,
癒着
,
腸間膜固定
Keyword:
挿入困難
,
癒着
,
腸間膜固定
pp.340-341
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001908
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- Abstract 文献概要
はじめに
「上行結腸の入り口まで,挿入されているのに,盲腸に到達しない」
このような状況に年に数回出くわすことがある。上行結腸の入り口まで,内視鏡先端が到達しているにもかかわらず,最後のひと押しでも,上行結腸,盲腸に到達しそうで入らない場合は,必ずいずれかの部位で,内視鏡の推進力を減弱させるループ,屈曲が形成されている。解決法は,前もって,肝彎曲部までにループを形成しない状態で挿入することにかぎる。その推進力減弱を回避し,その状態へもっていく方法について論じてみたい。本稿では,内視鏡先端部から内視鏡操作により曲がる部分すなわち彎曲部,および続く10cm程度の部分を「内視鏡挿入作用部」として説明する。
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