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特集 基礎から学ぶ 咽頭・食道内視鏡診断
[専門医はこうしている,腫瘍性病変の精査]
咽喉頭・食道扁平上皮癌内視鏡治療後の病変の拾い上げのコツ
Tips for surveillance after endoscopic treatment of pharyngolaryngoesophageal squamous cell carcinoma
卜部 祐司
1
,
益田 啓志
1
,
初鹿 佳輝
1
,
中村 岳夫
1
,
小西 宏奈
1
,
檜山 雄一
1
,
樽谷 貴之
2
,
上田 勉
2
,
石川 洸
3
,
岡 志郎
1
Yuji Urabe
1
,
Satoshi Masuda
1
,
Yoshiaki Hatsushika
1
,
Takeo Nakamura
1
,
Hirona Konishi
1
,
Yuichi Hiyama
1
,
Takayuki Taruya
2
,
Tsutomu Ueda
2
,
Akira Ishikawa
3
,
Shiro Oka
1
1広島大学病院消化器内科
2広島大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
3広島大学大学院医系科学研究科分子病理学
キーワード:
咽頭食道表在癌
,
異時性多発病変
,
サーベイランス
Keyword:
咽頭食道表在癌
,
異時性多発病変
,
サーベイランス
pp.108-112
発行日 2025年1月25日
Published Date 2025/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001831
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はじめに
咽喉頭・食道扁平上皮癌患者では,多発癌が発生しやすいことが広く知られている1)。特に,アルコール代謝に関与するalcohol dehydrogenase 1B (ADH1B)の無活性型,aldehyde dehydrogenase 2(ALDH2)の低活性型,飲酒歴,喫煙歴,まだら食道の存在など,複数のリスク因子を有する患者では,異時性食道癌の発生リスクが高いと報告されている2)。本稿では,咽喉頭・食道扁平上皮癌内視鏡治療後の病変拾い上げにおける具体的な戦略と手法について解説する。
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