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特集 基礎から学ぶ 咽頭・食道内視鏡診断
[咽喉頭・食道の逆流性食道炎および運動障害の診断]
咽喉頭運動障害の評価と診断
Evaluation and diagnosis of pharyngolaryngeal motility disorders
上羽 瑠美
1
Rumi Ueha
1
1東京大学摂食嚥下センター
キーワード:
咽頭麻痺
,
声帯麻痺
,
喉頭内視鏡検査
,
嚥下内視鏡検査
Keyword:
咽頭麻痺
,
声帯麻痺
,
喉頭内視鏡検査
,
嚥下内視鏡検査
pp.113-120
発行日 2025年1月25日
Published Date 2025/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001832
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はじめに
内視鏡には軟性内視鏡と硬性内視鏡がある。耳鼻咽喉科領域では,耳領域,鼻副鼻腔領域,咽喉頭領域とさまざまな範囲で活用されており,内視鏡検査は診療に欠かせない検査である。咽喉頭の機能評価には,軟性内視鏡を一般的に使用する。軟性内視鏡内部には光ファイバーの束があり可変性がある。上部消化管内視鏡検査で使用する軟性内視鏡は直径6〜10mm程度の太い内視鏡だが,咽喉頭の評価に使用する内視鏡は3mm程度のものが一般的である。軟性内視鏡はファイバースコープともいい,声帯運動評価など嚥下以外の喉頭の器質的・機能的評価を行う場合には,喉頭内視鏡検査(喉頭ファイバースコピー)という。嚥下機能を軟性内視鏡を用いて評価することを,嚥下内視鏡検査(内視鏡下嚥下機能検査)という。臨床報酬点数として,喉頭ファイバースコピーに600点,内視鏡下嚥下機能検査に720点が算定できる。
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