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特集 消化管静脈瘤診療Update
[内視鏡医が知っておきたい門脈圧亢進症診療]
【Note】DPCを考慮した食道静脈瘤治療戦略
Treatment strategy for esophageal varices when Diagnosis Procedure Combination System is taken into account
村島 直哉
1
Naoya Murashima
1
1三宿病院消化器科
キーワード:
DPC
Keyword:
DPC
pp.1733-1734
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001798
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DPCとは
Diagnosis Procedure Combinationの略で厚生労働省(以下,厚労省)が定める日本の診療報酬算定方法の一つである。産業医大の松田教授が考案したとされる。正式名称は,Diagnosis Procedure Combination/Per-Diem Payment System (DPC/PDPS)である。筆者は,厚労省のDPC小委員会委員として,数年間会議に参加した経験がある。この会議の席上,DPCを採用することになった根拠となる医学文献を基礎の学者に質問したが,そのような論文はないとのことであった。よって,この制度を日本の入院医療費算定に適用することは,厚労省の慣習であるといえよう。DPCの概要を一言でいい表せば,ICD10に準拠した診断病名ごとに,1日あたりの入院費用を決めるシステムである。そのうえで,病気の重さや関連する処置の複雑性などを考慮した補正を加えたものである。
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