特集 本格到来するDPC時代
【事例】
病院におけるDPCデータの活用―相澤病院
椛島 博彰
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1社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 病院事務部門 診療情報管理課
キーワード:
DPC
,
ベンチマーク
,
臨床指標
,
医療の質
,
マーケティング
Keyword:
DPC
,
ベンチマーク
,
臨床指標
,
医療の質
,
マーケティング
pp.716-718
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101778
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■当院の概要とDPCデータの活用
現在の医療保険制度では,毎年増大する国民医療費を安定的に負担することは難しいのが現状である.支出抑制のための医療制度改革が定期的に行われる状況であり,こうした状況下,医療費の増加抑制という課題に対する答えの1つが,「医療機関の経営効率化」であり,医療機関において「経営改革」の視点は,今後ますます強くなることは必然と言える.
相澤病院は,長野県松本市と近隣市町村を含む松本二次医療圏(対象人口43万人)を対象とする一般病床471床の急性期病院であり,病院の基本理念を「救急医療は医の本質である」と掲げ,24時間365日体制で急性期医療に取り組んでいる.当院の周辺には200床以上の病院が多数存在し,人口当たりの病床数が多いことは否めない状況であり,DPCデータをはじめとする,データの活用は今後の病院経営の重要なアイコンであると考えている.
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