Japanese
English
特集 大腸の炎症を内視鏡で診る
[IBD以外の大腸の炎症性疾患の内視鏡診療]
薬剤起因性腸炎
Drug-induced colitis
菊池 英純
1,2
,
櫻庭 裕丈
1
,
明本 由衣
3
,
野宮 洋樹
1
,
松岡 祐介
1
,
相馬 郷
1
,
太田 真二
1
,
蓮井 桂介
1
,
平賀 寛人
1
Hidezumi Kikuchi
1,2
,
Hirotake Sakuraba
1
,
Yui Akemoto
3
,
Hiroki Nomiya
1
,
Yusuke Matsuoka
1
,
Go Soma
1
,
Shinji Oota
1
,
Keisuke Hasui
1
,
Hiroto Hiraga
1
1弘前大学大学院医学研究科消化器血液免疫内科学講座
2弘前大学大学院医学研究科地域医療学講座
3弘前大学医学部附属病院病理部
キーワード:
抗菌薬起因性大腸炎
,
膠原線維性大腸炎
,
ICI関連腸炎
Keyword:
抗菌薬起因性大腸炎
,
膠原線維性大腸炎
,
ICI関連腸炎
pp.1545-1548
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001748
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はじめに
薬剤に起因する粘膜障害は,口腔内から直腸まで消化管全域に生じうる。薬剤投与により惹起される大腸炎を薬剤起因性腸炎と総称するが,その機序は薬剤による直接的作用のみならず,二次的影響として菌交代現象など腸内環境の変化が誘因となる場合もある。いずれにおいても,他疾患の治療のために投与された薬剤によって医原的に発生する腸炎であり,基礎疾患の診療としては望ましくない経過である。可能なかぎり薬剤起因性腸炎の発症は避けるべきであり,また一方で不幸にして発症した場合には速やかな診断と治療を行うことが重要となる。
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