Japanese
English
特集 大腸の炎症を内視鏡で診る
[IBD以外の大腸の炎症性疾患の内視鏡診療]
感染性大腸炎
Infectious coloproctitis
樫田 博史
1
,
筑後 孝章
2
Hiroshi Kashida
1
,
Takaaki Chikugo
2
1近畿大学医学部内科学教室(消化器内科部門)
2近畿大学医学部病理学教室
キーワード:
カンピロバクター腸炎
,
エルシニア腸炎
,
アメーバ性大腸炎
,
腸管アニサキス症
Keyword:
カンピロバクター腸炎
,
エルシニア腸炎
,
アメーバ性大腸炎
,
腸管アニサキス症
pp.1549-1555
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001749
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Ⅰ.感染性大腸炎のいろいろ
感染性大腸炎は病原体別に,①細菌,②ウイルス・クラミジア・リケッチアなど,③寄生虫・原虫など,に分類される。①の内訳としては,a)腸炎ビブリオ,カンピロバクター,病原性大腸菌,エルシニア,細菌性赤痢,サルモネラ,腸チフス・パラチフス,コレラ,エロモナスなど,食中毒や輸入感染症として急性症状をきたすもの,b)結核,非結核性抗酸菌,梅毒,スピロヘータ,放線菌のように主として慢性症状をきたすもの,c)Klebsiella oxytoca(抗菌薬関連出血性大腸炎),Clostridioides difficile,methicillin-resistant Staphylococcus Aureus (MRSA)など,菌交代現象として腸炎をきたすもの,などがあげられる。
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