特集 炎症性腸疾患update
[Chapter 3] IBD special situationのupdate
IBDと鑑別すべき薬剤起因性腸炎
梁井 俊一
1
,
松本 主之
1
1岩手医科大学内科学講座 消化器内科分野
キーワード:
抗腫瘍薬
,
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
薬剤性消化管障害
,
抗IL-17抗体
Keyword:
抗腫瘍薬
,
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
薬剤性消化管障害
,
抗IL-17抗体
pp.1111-1114
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1111
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★★免疫チェックポイント阻害薬(ICI)や生物学的製剤などの新規薬剤は,炎症性腸疾患(IBD)に類似した消化管病変を惹起する.
★★ICIは潰瘍性大腸炎(UC)に類似した大腸病変をきたす.重症例は難治性に経過し,腸管穿孔に至ることもあるため,早期診断・早期治療が重要である.
★★抗IL-17抗体投与後に小腸・大腸の慢性炎症性病変が発生し,生物学的製剤投与を要することがある.
★★抗IL-6抗体により腸管Behçet病に類似した消化管病変が発生する.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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