日常遭遇する大腸炎の鑑別-内視鏡を中心に
抗菌剤起因性急性出血性腸炎
中村 志郎
1
,
樋田 信幸
,
飯室 正樹
,
宮嵜 孝子
,
横山 陽子
,
上小鶴 孝二
,
中村 美咲
,
奥 順介
,
河合 幹夫
1兵庫医科大学 炎症腸疾患学講座内科部門
キーワード:
大腸内視鏡法
,
抗細菌剤
,
消化管出血
,
鑑別診断
,
大腸炎
,
発生率
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Colonoscopy
,
Diagnosis, Differential
,
Colitis
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Incidence
pp.347-352
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014297879
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抗菌剤起因性急性出血性大腸炎は,抗菌剤服用数日後に突然の腹痛と血性下痢で発症し,下行結腸から横行結腸を中心として区域性にびまん性の粘膜内出血と発赤浮腫主体の病変が観察される.経過は一過性で,抗菌剤中止により短期間内に軽快する.起因薬剤としてはペニシリン系薬剤がもっとも多く,病因は不明であるが,アレルギー説や菌交代説(とくにKlebsiella oxytoca)が有力視されている.
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