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特集 症例から学ぶ咽頭・食道ESD
表在型食道扁平上⽪癌のESD
まだら不染で切除範囲が決められない
How to delineate the extent of esophageal squamous cell carcinoma in patients with multiple lugol-voiding lesions
北川 大貴
1
,
吉井 俊輔
1
,
石原 立
1
Daiki Kitagawa
1
,
Shunsuke Yoshii
1
,
Ryu Ishihara
1
1大阪国際がんセンター消化管内科
キーワード:
まだら食道
,
食道扁平上皮癌
,
内視鏡治療
Keyword:
まだら食道
,
食道扁平上皮癌
,
内視鏡治療
pp.1164-1169
発行日 2024年8月25日
Published Date 2024/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001555
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はじめに
消化管腫瘍に対する内視鏡的切除の大きなアドバンテージの一つは,腫瘍の範囲を内視鏡で観察しながら切除範囲を自由に設定することができるため,治療(切除)範囲を最小化できることである。その利点を十分に享受するためにも切除範囲の設定(腫瘍の範囲診断)は非常に重要であるが,特に管腔の狭い食道においては,狭窄のリスクもあり,過不足なく切除するための正確な範囲診断が求められる。食道扁平上皮癌の範囲診断におけるモダリティとして色素内視鏡検査(ヨード染色法)が一般に用いられることが多いが,近年では画像強調観察も使用される。
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