Japanese
English
今月の主題 胃癌の切除範囲をどう決めるのか
序説
胃癌の切除範囲をどう決めるのか
Introduction
丸山 雅一
1
Masakazu Maruyama
1
1(財)癌研究会付属病院内科
キーワード:
胃癌の切除範囲
,
X線診断
,
切除標本
Keyword:
胃癌の切除範囲
,
X線診断
,
切除標本
pp.267-268
発行日 1990年3月25日
Published Date 1990/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110407
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本号の主題である“胃癌の切除範囲をどう決めるのか”は,既に論じ尽くされたテーマである.話題としての目新しさもない.それにもかかわらず,なぜこの時点で再び取り上げたのか,その“理由”を個人的な立場から語ることで,私は自分に課せられた序説の責任を果たしたいと思う.
話はインターンを始めた1966年に遡る.当時,千葉大学第1内科の白壁研究室で診断した胃癌の症例は,第1外科に回された.手術には必ず研究室の医師が立ち合い,切除した標本は,まず最初に研究室の人間が手術室から持ち出して写真を撮り,標本をスケッチし,更にその標本を厚いコルクの板に虫ピンで固定し,ホルマリンに入れる作業を受け持っていた.1~2時間後の半固定標本を撮影するのも義務となっていた.
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