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今月の主題 胃癌の切除範囲をどう決めるのか
座談会
胃癌の切除範囲をどう決めるのか
Conversazione―How to Determine the Recection Line in Gastric Cancer
吉田 茂昭
1
,
佐々木 廸郎
2
,
古河 洋
3
,
西元寺 克禮
4
,
五十嵐 勤
5
,
細井 董三
6
,
渡辺 英伸
7
,
武藤 徹一郎
8
Tetsuichiro Muto
8
1国立がんセンター・内科
2国立札幌病院北海道がんセンター・外科
3大阪府立成人病センター・外科
4北里大学・内科
5元 福島医科大学・第2内科
6東京都がん検診センター
7新潟大学・第1病理
8東京大学・第1外科
pp.330-345
発行日 1990年3月25日
Published Date 1990/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110418
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武藤 本日はお忙しいところをお集まりいただきまして,ありがとうございます.
今回の座談会のテーマは“胃癌の切除範囲をどう決めるのか”ということです.こういうことは当然どこでもきちんと行われていて,取り残しがあったり,取り過ぎがあったりということはほとんどないと,そう思っています.恐らく先生方の所でも,最近はそんなことは起こっていないでしょうが,日常診療の場では,胃癌の部位により,あるいは進展の具合によって,術前にきちんと判定して胃切除の範囲を決めるということは非常に大切なことなのです.それがきちんと行われないと断端(+)になって術後再発が起こったり,あるいは不必要な胃全摘が行われたりするわけです.ここで初心に返って,切除範囲をどうやって決めるのが一番合理的であるかということを,今日お集まりいただいた専門の先生方にお話しいただきたいと思います.
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