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特集 消化管粘膜下腫瘍のすべて
[胃]
胃粘膜下腫瘍の内視鏡治療
Endoscopic treatment for gastric submucosal tumors
平澤 欣吾
1
Kingo Hirasawa
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター内視鏡部
キーワード:
GIST
,
EFTR
,
LECS
Keyword:
GIST
,
EFTR
,
LECS
pp.1003-1010
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001516
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はじめに―治療法とその変遷
本邦における,消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)を代表とする胃粘膜下腫瘍(submucosal tumor:SMT)に対する治療のゴールド・スタンダードは,いまだ外科治療である。一方で,2022年にガイドラインは改訂されたものの,開腹術,腹腔鏡補助下などの詳細な手術方法選択に関する十分な記載はされていない。Hikiらにより2008年に報告されたlaparoscopic and endoscopic cooperative surgery(LECS)は1),腹腔鏡手術と内視鏡治療を同時に施行するという画期的なアイデアであり,そこから派生する利益は非常に大きく,今では5cm以下の胃粘膜下腫瘍の治療において最もポピュラーな方法となった。
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