雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。

Volume 36, Issue 6 （June 2024）

消化器内視鏡 36巻6号（2024年6月発行）

Japanese English

特集全身性疾患を見逃すな！―内視鏡所見から読み解く―

［全消化管に病変を生じる全身性疾患］

口唇・指趾色素斑を伴う多発消化管ポリープ―Peutz-Jeghers症候群― Multiple gastrointestinal polyps accompanied by pigmentation of the lips/digits: Peutz-Jeghers syndrome 坂本博次 ¹ , 熊谷秀規 ² , 福嶋敬宜 ³ , 山本博徳 ¹ Hirotsugu Sakamoto ¹ , Hideki Kumagai ² , Noriyoshi Fukushima ³ , Hironori Yamamoto ¹ ¹自治医科大学内科学講座消化器内科学部門 ²自治医科大学小児科学講座 ³自治医科大学病理学講座・病理診断部キーワード： Peutz-Jeghers症候群 , バルーン内視鏡 , 過誤腫性ポリープ Keyword: Peutz-Jeghers症候群 , バルーン内視鏡 , 過誤腫性ポリープ pp.913-917

発行日 2024年6月25日 Published Date 2024/6/25

DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001490

PDF(2849KB)

有料閲覧

Abstract 文献概要
1ページ目 Look Inside
参考文献 Reference

典型的な内視鏡像

Case

　10歳台男児。Peutz-Jeghers症候群（PJS）の家族歴はないが，口唇，両手指尖部，両指趾に色素斑を認めていた。食後に強い腹痛を認め紹介受診。腹部CTにて十二指腸を基部とする7cm大のポリープによる腸重積症の所見を認めた（図1a）。ダブルバルーン内視鏡（double-balloon endoscopy：DBE）で十二指腸上十二指腸曲に7cmのⅠpポリープ（図1b～d）を認めた。胃（図1e），中部空腸（図1f）にもポリープを複数認めた。CT上重積していた7cmのⅠpポリープはDBE挿入時には自然解除されており，茎を確認し留置スネアをかけ阻血治療を行った（図1g，h）。