Japanese
English
特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅱ.炎症性疾患
感染症:細菌性
非結核性抗酸菌による十二指腸・小腸炎
Duodenitis and enteritis due to non-tuberculosis mycobacteria (NTM)
伊良波 淳
1
,
仲村 秀太
1
,
玉城 智子
2
,
金城 徹
3
,
山本 和子
1
Atsushi Iraha
1
,
Hideta Nakamura
1
,
Tomoko Tamaki
2
,
Tetsu Kinjo
3
,
Kazuko Yamamoto
1
1琉球大学病院感染症・呼吸器・消化器内科学講座
2琉球大学病院病理診断科
3琉球大学病院光学医療診療部
キーワード:
非結核性抗酸菌
,
内視鏡
,
十二指腸
Keyword:
非結核性抗酸菌
,
内視鏡
,
十二指腸
pp.564-565
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001362
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疾患の概要
非結核性抗酸菌(non-tuberculosis mycobacteria:NTM)は,結核菌群と培養不能ならい菌を除いた抗酸菌の総称である。自然環境や家庭環境にも広く分布している。2014年に国立感染症研究所などが行った調査では肺NTM症が肺結核患者数を上回ったことが明らかとなった1)。現在,NTMは約150種が同定されているが,ヒトに病原性を有するのは50種類程度であり,そのほとんどがMycobacterium aviumとMycobacterium intracellulareからなるMycobacterium avium complex(MAC)である。
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