Japanese
English
特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅰ.腫瘍,腫瘍様病変
粘膜下腫瘍/粘膜下腫瘍様病変
他臓器癌の十二指腸転移(肺癌と腎癌)
Duodenal involvement (metastasis or direct invasion) from malignancy of other organs
都築 義和
1
,
山田 健人
2
,
佐々木 惇
2
,
今枝 博之
1
Yoshikazu Tsuzuki
1
,
Kento Yamada
2
,
Atsushi Sasaki
2
,
Hiroyuki Imaeda
1
1埼玉医科大学消化管内科
2埼玉医科大学病理部
キーワード:
十二指腸転移
,
肺癌
,
腎癌
Keyword:
十二指腸転移
,
肺癌
,
腎癌
pp.530-531
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001345
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
疾患の概要
1.概念:転移性消化管腫瘍は比較的稀であり,転移形式は,①遠隔転移,②直接浸潤,③他臓器腫瘍の消化管隣接リンパ節転移や腹膜播種からの二次的浸潤に大別される。腫瘍の形態は隆起型,圧排型,潰瘍型,伸展不良型,狭窄型,混合型に分類することができる。原発癌との鑑別点として,病変全体あるいはその一部に粘膜下腫瘍様の形態をとることがあげられる1)。宮川らは転移性二指腸腫瘍63例を検討し,多くの隣接臓器からの浸潤以外の遠隔臓器からの転移では8例(12.7%)中4例で肺癌2例,悪性黒色腫1例,脂肪肉腫1例であったと報告している2)。また,横山らは十二指腸悪性腫瘍128例を検討し,そのうち隣接臓器からの直接浸潤が56例(43.8%),遠隔転移は8例(6.3%)と報告した3)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.