Japanese
English
特集 全身性疾患を見逃すな!―内視鏡所見から読み解く―
[主に十二指腸・小腸病変を生じる全身性疾患]
十二指腸の粘膜下血腫様隆起を伴う多発びらん―IgA血管炎―
Multiple duodenal erosions with submucosal hematoma: IgA vasculitis
都築 義和
1
,
宮口 和也
1
,
市村 隆也
2
,
金 玲
2
,
佐々木 惇
2
,
今枝 博之
1
Yoshikazu Tsuzuki
1
,
Kazuya Miyaguchi
1
,
Ryuya Ichimura
2
,
Rei Kim
2
,
Atsushi Sasaki
2
,
Hiroyuki Imaeda
1
1埼玉医科大学消化管内科
2埼玉医科大学病理部
キーワード:
IgA血管炎
,
十二指腸粘膜下血腫様隆起
,
びらん性十二指腸炎
Keyword:
IgA血管炎
,
十二指腸粘膜下血腫様隆起
,
びらん性十二指腸炎
pp.870-873
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001480
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疾患の概要
IgA血管炎は以前Henoch-Schönlein紫斑病,アレルギー性紫斑病と呼ばれていたが,現在毛細血管から細動静脈におけるIgAを介したアレルギーが関与する血管炎としてIgA血管炎と呼ばれている。全年齢層で発症するが,75%は10歳未満で1),小児で10~20人/年間10万人,成人で1.3人/年間10万人の羅患率であり,男性に多く発症すると報告された。しかし高齢者の症例も稀ではあるが報告されている2)。
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