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特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅰ.腫瘍,腫瘍様病変
粘膜下腫瘍/粘膜下腫瘍様病変
他臓器癌の小腸転移(肺癌)
Small intestinal metastasis from lung cancer
都築 義和
1
,
山田 健人
2
,
金 玲
2
,
今枝 博之
1
Yoshikazu Tsuzuki
1
,
Taketo Yamada
2
,
Rei Kim
2
,
Hiroyuki Imaeda
1
1埼玉医科大学消化管内科
2埼玉医科大学病理部
キーワード:
小腸転移
,
肺癌
,
免疫染色
Keyword:
小腸転移
,
肺癌
,
免疫染色
pp.532-533
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001346
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疾患の概要
小腸癌の頻度は全消化管癌の1~2%との報告がある。また,転移性小腸癌の頻度は原発性小腸癌の頻度より高く,悪性腫瘍剖検例3,584例で転移性小腸癌は1.14%に認められたと報告された1)。転移性小腸癌8例の検討では年齢中央値は72歳,全例男性で腸閉塞症状が4例,原発部位としては肺癌が6例と多く,腎癌は2例であった。転移部位は空腸に多くみられ(6例),転移個数では単発例が多かった(5例)。また,正岡ら2)は転移性小腸癌の原発巣として肺癌が58%と最も多く,次いで腎癌7%,食道癌7%,悪性黒色腫7%,乳癌6%と報告している。陰茎癌,子宮頸癌なども報告されている。原発が消化管癌の報告には食道未分化癌,十二指腸癌,胃癌,原発性小腸癌などがある。消化管への転移の経路としては直接浸潤,播種性転移,壁内転移(血行性,リンパ行性)がある。
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