Japanese
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特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅰ.腫瘍,腫瘍様病変
化生や上皮性腫瘍
小腸腺腫/腺癌(早期癌)
Small intestinal adenoma/adenocarcinoma: early
永田 充
1
,
清水 実
2
,
藤川 智章
2
,
宗像 博美
2
,
大倉 康男
3
Mitsuru Nagata
1
,
Minoru Shimizu
2
,
Tomoaki Fujikawa
2
,
Hiromi Munakata
2
,
Yasuo Ohkura
3
1湘南藤沢徳洲会病院内視鏡内科
2湘南藤沢徳洲会病院肝胆膵消化器病センター
3PCL東京 病理・細胞診センター
キーワード:
小腸腺腫
,
小腸腺癌
,
内視鏡的粘膜切除術
Keyword:
小腸腺腫
,
小腸腺癌
,
内視鏡的粘膜切除術
pp.468-469
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001314
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疾患の概要
原発性小腸腫瘍は稀な疾患であり,全消化管腫瘍の1~2%と報告されている1)。そのなかでも小腸腺腫は稀で,ダブルバルーン内視鏡を用いた多施設共同研究によると,全小腸腫瘍の2.8%と報告されている2)。報告例が少ないため,好発年齢・性別,好発部位については不明な点が多い。以前は,腸重積の原因精査目的で施行された小腸造影や注腸造影により発見された隆起型の病変が多かったが,近年はバルーン内視鏡,カプセル内視鏡の開発に伴い平坦型や陥凹型の病変が発見される症例が増えてきている。また,大腸内視鏡検査の回盲部到達時に発見される症例もあり,大腸内視鏡検査の際はできるだけ回腸末端を観察することが推奨される。
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