特集 大腸内視鏡治療―CP/EMR/ESD/Underwater 関連手技の今
2.各論(6)ESD:Device-assisted traction methods
永田 充
1
,
並木 将行
2
,
藤川 智章
2
,
宗像 博美
2
1湘南藤沢徳洲会病院内視鏡内科
2湘南藤沢徳洲会病院肝胆膵消化器病センター
キーワード:
大腸ESD
,
トラクションデバイス
,
トラクション法
,
トラクション方向
Keyword:
大腸ESD
,
トラクションデバイス
,
トラクション法
,
トラクション方向
pp.663-670
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003050
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近年,大腸ESDにおいてデバイスを用いたトラクション法(DTM)の効果はトラクションの方向に影響を受けており,消化管壁に垂直な方向が有効であることを示唆する報告が散見される.この方向のトラクションは粘膜下層を露出させ,盲目的な操作に伴う穿孔を防ぐことができる.また,剝離面に適切なテンションを与えることで効率的に粘膜下層剝離を進めることができる.腸管壁に対して斜めにスコープ先端側を向くトラクションも同様に有効と考えられる.スコープの操作性不良,水没による視野障害はDTMだけでの克服は難しいが,それぞれバルーン内視鏡,underwater関連手技とDTMの併用が有効である.
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