Japanese
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特集 大腸内視鏡のトラブルシューティング
[治療内視鏡のトラブルシューティング]
想定外のESD(強固な瘢痕,病変内の憩室の存在など)
Troubleshooting in unexpectedly difficult ESD(in a lesion associated with severely fibrotic scar, that harbors a diverticulum in it, etc.)
櫻井 達也
1
,
林 武雅
1
,
工藤 進英
1
,
阿部 正洋
1
,
望月 健一
1
,
佐藤 雄太
1
,
神山 勇太
1
,
小川 悠史
1
,
宮地 英行
1
,
馬場 俊之
1
Tatsuya Sakurai
1
,
Takemasa Hayashi
1
,
Shin-ei Kudo
1
,
Masahiro Abe
1
,
Kenichi Mochizuki
1
,
Yuta Sato
1
,
Yuta Kouyama
1
,
Yushi Ogawa
1
,
Hideyuki Miyachi
1
,
Toshiyuki Baba
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
大腸ESD
,
線維化病変
,
憩室病変
Keyword:
大腸ESD
,
線維化病変
,
憩室病変
pp.374-377
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001277
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はじめに
大腸ESDは病変の大きさや形態にかかわらず高い一括切除率を有する優れた手技で,現在では多くの施設で施行されるようになってきた1)。遺残再発病変やSM高度浸潤癌など術前診断で明らかに線維化を伴うような病変では,穿孔などの合併症のリスクが高いことが指摘されていたが,各種ストラテジーや牽引デバイスの開発により安全に対応できるようになってきた2)。また,以前は外科的手術が選択されていた憩室病変も,内視鏡治療の技術進歩により,ESDによる対応が可能となってきた3)。術前に病変下の線維化や憩室の存在が想定できることがほとんどだが,実臨床では想定外の線維化や病変内憩室に出くわすこともしばしば経験する。
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