Japanese
English
特集 内視鏡的乳頭切除術まるわかり
[各論]
十二指腸乳頭部の臨床解剖
Clinical anatomy of the ampulla of Vater
麻生 喜祥
1
,
小島 洋平
1
,
大木 亜津子
1
,
竹内 弘久
1
,
鈴木 裕
1
,
阪本 良弘
1
,
磯村 杏耶
2
,
柴原 純二
2
,
阿部 展次
1
Nobuyoshi Aso
1
,
Yohei Kojima
1
,
Atsuko Ohki
1
,
Hirohisa Takeuchi
1
,
Yutaka Suzuki
1
,
Yoshihiro Sakamoto
1
,
Aya Isomura
2
,
Junji Shibahara
2
,
Nobutsugu Abe
1
1杏林大学医学部消化器・一般外科
2杏林大学医学部病理学
キーワード:
十二指腸乳頭部
,
解剖
Keyword:
十二指腸乳頭部
,
解剖
pp.12-19
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000003
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はじめに
「内視鏡的乳頭切除術(endoscopic papillectomy:EP)診療ガイドライン」1)より,十二指腸乳頭部(ampulla of Vater,major duodenal papilla,duodenal ampullary region)腺腫の治療として,内視鏡的乳頭切除術(endoscopic papillectomy:EP)が治療選択肢として提唱されるようになった。しかし,EPでは出血や膵炎,穿孔,胆道炎,膵管・胆管狭窄などの偶発症が起こりうる。十二指腸乳頭部は,胆管や膵管の出口が十二指腸に開口し,胆汁や膵液の逆流を防ぎつつ十二指腸に分泌するという複雑な解剖学的・機能的特徴を有している。乳頭部腫瘍の診断や治療にはこれらの知識をもちあわせていることが重要である。
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