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連載 臨床研究をやってみよう!・シーズン3 第5回
DPCデータベース研究の特徴と実際
Diagnosis procedure combination (DPC) as a research data base: characteristics and utilization
八田 和久
1
,
桵澤 邦男
2
,
阿部 寛子
1
,
小池 智幸
1
,
藤森 研司
2
,
正宗 淳
1
Waku Hatta
1
,
Kunio Tarasawa
2
,
Hiroko Abe
1
,
Tomoyuki Koike
1
,
Kenji Fujimori
2
,
Atsushi Masamune
1
1東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野
2東北大学大学院医学系研究科医療管理学分野
pp.1779-1783
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001166
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はじめに
近年,臨床現場から得られる患者データであるリアルワールドデータを用いた研究が注目されてきている。リアルワールドデータには,学会レジストリーに由来する疾患登録データ,病院情報システムに由来する電子カルテデータや患者レジストリーdiagnosis procedure combination(DPC)データ,診療報酬明細書に由来するレセプトデータなどが含まれ,膨大な医療情報(医療ビッグデータ)を用いることでさまざまな知見が得られる。一方で,リアルワールドデータには限界もあり,これらをよく認識したうえで研究を行っていく必要がある。本稿では,リアルワールドデータのなかでもDPCデータベースを用いた研究におもに着目し,その利点,欠点を述べるとともに,実際の研究結果を示しながらDPCデータベース研究に迫っていく。
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