Japanese
English
特集 GERDを極める
[各論 治療]
逆流性食道炎の薬物治療
Pharmacotherapy for reflux esophagitis
小池 智幸
1
,
齊藤 真弘
1
,
首藤 千博
1
,
谷地 一真
1
,
菅原 英之
1
,
八田 和久
1
,
宇野 要
1
,
浅野 直喜
1
,
正宗 淳
1
Tomoyuki Koike
1
,
Masahiro Saito
1
,
Yukihiro Shuto
1
,
Kazuma Yachi
1
,
Hideyuki Sugawara
1
,
Waku Hatta
1
,
Kaname Uno
1
,
Naoki Asano
1
,
Atsushi Masamune
1
1東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野
キーワード:
逆流性食道炎
,
プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor:PPI)
,
カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(potassium-competitive acid blocker:P-CAB)
Keyword:
逆流性食道炎
,
プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor:PPI)
,
カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(potassium-competitive acid blocker:P-CAB)
pp.651-656
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000739
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はじめに
胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)は,胃食道逆流により引き起こされる食道粘膜傷害と煩わしい症状のいずれかまたは両者を引き起こす疾患であり,食道粘膜障害を有する場合に逆流性食道炎と診断され,胸やけと呑酸が定型症状である1)。さらに,スクリーニング内視鏡検査が行われることが多い本邦では,無症状だが粘膜傷害を認める逆流性食道炎も診断されやすい。GERDの治療としては,生活習慣の改善や外科的な逆流防止手術に加え,経口内視鏡的治療が報告されているが,逆流性食道炎の治療の中心となるのは薬物治療である。本稿では,逆流性食道炎の薬物治療を中心に日本消化器病学会編集,胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021(GERD診療ガイドライン)1)にもとづいて概説する。
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