Japanese
English
特集 上部消化管内視鏡のトラブルシューティング
[各論]胃ESD
後出血時に凝血塊が潰瘍底に固着しており,出血点が同定できない
How to manage when the bleeding point cannot be visualized due to clot adhesion to the post-ESD ulcer in the stomach
佐藤 義典
1
,
前畑 忠輝
1
,
中本 悠輔
1
,
清川 博史
1
,
立石 敬介
1
Yoshinori Sato
1
,
Tadateru Maehata
1
,
Yusuke Nakamoto
1
,
Hirofumi Kiyokawa
1
,
Keisuke Tateishi
1
1聖マリアンナ医科大学消化器内科
キーワード:
内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)
,
後出血
,
内視鏡的止血術
Keyword:
内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)
,
後出血
,
内視鏡的止血術
pp.225-226
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000639
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
はじめに
ESDでは,主な偶発症として後出血があり,その頻度は約5%と報告されている1)。後出血は迅速な内視鏡的止血術を要する病態である2)。しかしながら,出血量が多く内視鏡的な視野確保が困難な症例や,潰瘍底に凝血塊が固着していることによって露出血管の同定ができず,内視鏡的止血術が困難な症例に遭遇することがある。本稿では,潰瘍底に凝血塊が固着していたことで内視鏡的止血術が困難であった胃ESD後出血症例とともに,その対処について述べる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.