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特集 診療に役立つ内視鏡分類2024
[胆膵]
膵充実性腫瘤の造影超音波内視鏡診断
Solid lesions of the pancreas: classification based on the findings of contrast-enhanced endoscopic ultrasonography
山下 泰伸
1
,
北野 雅之
1
Yasunobu Yamashita
1
,
Masayuki Kitano
1
1和歌山県立医科大学第2内科
キーワード:
造影超音波内視鏡
,
造影ハーモニックイメージ
,
膵充実性腫瘤
Keyword:
造影超音波内視鏡
,
造影ハーモニックイメージ
,
膵充実性腫瘤
pp.139-143
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001209
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はじめに
体外式超音波では管腔内ガス,骨,脂肪などにより,超音波の透過が妨げられ,病変の描出が困難となることがあるが,そのような点を克服すべくEUSは発展してきた。EUSは管腔内走査することにより,トランスデューサーを膵臓に近接し固定することができるため,CT,MRIなどの他の画像診断に比べ高い空間分解能を有しており膵疾患の診断において,最も有用な検査である。しかしながら,存在診断には優れているものの質的診断においては限界があった。ところが,低音圧でハーモニックイメージをえることができる第二世代経静脈性超音波造影剤(ソナゾイドⓇ,GE HealthCare社)の登場により,EUSにおいても造影ハーモニックイメージにより,血行動態の評価がリアルタイムに可能となり,腫瘍の血流評価による質的診断が可能となった。本稿では造影EUSによる膵充実性腫瘍の診断について解説する。
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