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特集 表在型食道扁平上皮癌―内視鏡診断と治療update―
[各論 表在型食道扁平上皮癌の内視鏡診断]
《Note》表在型食道扁平上皮癌の拡大観察―これが決め手,B3の診断
Magnifying observation of superficial esophageal squamous cell carcinoma―Type on B3 vessels
松浦 倫子
1
,
高取 祐作
1
,
中山 敦史
1
,
加藤 元彦
1
,
矢作 直久
1
Noriko MATSUURA
1
,
Yusaku TAKATORI
1
,
Atsushi NAKAYAMA
1
,
Motohiko KATO
1
,
Naohisa YAHAGI
1
1慶應義塾大学腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門
キーワード:
表在型食道癌
,
拡大観察
,
B3血管
Keyword:
表在型食道癌
,
拡大観察
,
B3血管
pp.1827-1830
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000532
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はじめに
食道表在癌の治療方針を決定する際に,内視鏡切除を適応すべきSM1以浅癌と外科手術を適応すべきSM2以深癌の鑑別が重要である。日本食道学会分類においてB3血管はSM2癌の指標とされており,病変内にB3血管を認めれば躊躇なくcSM2癌と診断できる。一方で太いシアン調の血管の中には,上皮下に透けてみえる樹枝状血管,上皮下血管網であるsub-epithelial capillary network(SECN)の拡張など,一見B3血管との鑑別に悩む所見も存在する。本稿では,B3血管の特徴,その鑑別について解説する。
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