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特集 表在型食道扁平上皮癌―内視鏡診断と治療update―
[各論 表在型食道扁平上皮癌の内視鏡診断]
《Note》表在型食道扁平上皮癌の拡大観察―ここに注目,pure B2の見方
Magnifying observation of superficial esophageal squamous cell carcinoma―the triad of pure B2
都宮 美華
1
,
有馬 美和子
2
,
剛﨑 有加
3
,
井下 尚子
1
,
神田 浩明
1
Mika TSUNOMIYA
1
,
Miwako ARIMA
2
,
Yuka KOWAZAKI
3
,
Naoko INOSHITA
1
,
Hiroaki KANDA
1
1埼玉県立がんセンター病理診断科
2上尾中央総合病院消化器内科
3埼玉県立がんセンター内視鏡科
キーワード:
食道扁平上皮癌
,
拡大観察
,
pure B2
Keyword:
食道扁平上皮癌
,
拡大観察
,
pure B2
pp.1822-1826
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000531
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はじめに
日本食道学会拡大内視鏡分類(JES)でtype B2はループ形成に乏しい異常血管と定義されている1)。癌の浸潤を示す真のtype B2(pure B2)の典型像として,有馬分類2)における不整樹枝状血管(以下irregular branch:IB)があげられる。一方,non-loop血管ではあるものの,実際にはtype B1のバリエーションと考えられる非浸潤性の血管や炎症部位でみられる血管もtype B2と診断されることがあり,深読みの原因の一つとなっている。IBは以下に示す3つの形態的特徴を有することが多く,浸潤を示さないnon-loop血管との鑑別に有用である。
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