Japanese
English
特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅵ. 特殊な形態を呈する病変
胃石
Gastrolith (bezoar)
須田 季晋
1
,
片山 裕視
1
,
玉野 正也
1
Toshikuni SUDA
1
,
Yasumi KATAYAMA
1
,
Masaya TAMANO
1
1獨協医科大学埼玉医療センター消化器内科
キーワード:
タンニン
,
コーラ
,
腸閉塞
Keyword:
タンニン
,
コーラ
,
腸閉塞
pp.322-323
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000471
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疾患の概要
胃石とは,胃内で食物や毛髪から形成される不溶性の結石である。胃石は食物などが付着することで成長し,次第に増大する。本邦では,植物胃石である柿胃石がもっとも多い。胃石が生成される原因として,胃内容物の排出遅延の関与があると考えられている。迷走神経切除を伴う胃切除後,幽門輪の変形,糖尿病による神経障害など,基礎疾患のある症例に多く胃石が認められたと報告されている。胃石の症状は,胃部不快感や腹部膨満感もあれば,無症状のこともある。また,胃石によって胃潰瘍や腸閉塞が引き起こされることもあるため,このような症例は内視鏡治療の適応となる1)。
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