Japanese
English
特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅵ. 特殊な形態を呈する病変
胃アニサキス症
Anisakiasis
濵田 麻梨子
1
,
河合 隆
1
,
杉本 光繁
1
Mariko HAMADA
1
,
Takashi KAWAI
1
,
Mitsushige SUGIMOTO
1
1東京医科大学病院消化器内視鏡学
キーワード:
アニサキス
,
心窩部痛
,
粘膜下腫瘍
Keyword:
アニサキス
,
心窩部痛
,
粘膜下腫瘍
pp.324-325
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000472
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
疾患の概要
胃アニサキス症は,海産魚介類を介してアニサキス科の線虫が胃壁内に穿入して発症する寄生虫症の一つで,魚を生で食べる習慣のある本邦ではもっとも多発するものである。ヒトのアニサキス症の原因としてはAnisakis simplex,Anisakis physeteris,Pseudoterranova decipiensの3種が知られており,主として第3期幼虫である。アニサキスは,イルカ,クジラ,アザラシといった海産哺乳類を固有宿主とし,中間宿主をオキアミなどの甲殻類,待機宿主をサバ,アジ,イカなどの海産魚介類とした生活環を形成している1)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.