Japanese
English
臨床報告
コーラ溶解療法と内視鏡的破砕術併用で手術を回避できた胃石の1例
A successful case of dissolution therapy using cola and endoscopic fragmentation for gastric and intestinal bezoars
升田 貴仁
1,2
,
齋藤 徹
1
,
野澤 聡志
1
,
永井 啓之
1
,
郷地 英二
1
,
宮崎 勝
2
Takahito MASUDA
1,2
1聖隷横浜病院外科
2千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
胃石
,
コーラ
,
内視鏡
Keyword:
胃石
,
コーラ
,
内視鏡
pp.1409-1413
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211000
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要旨
症例は62歳,女性.腹痛,嘔吐を主訴に救急受診した.CTで胃内および落下胃石を認め,胃石イレウスの診断で入院となった.入院後に施行した上部消化管内視鏡検査で胃内に5 cm大の胃石を2個認めた.コーラ溶解療法と内視鏡的破砕術併用で胃石を破砕・回収した.落下胃石は翌日のCTで消失しておりイレウスは解除された.近年,胃石に対してコーラ溶解療法が有用であるという報告が増加している.自験例も胃内胃石に対してコーラ溶解療法および内視鏡的破砕術を併用することで,ほぼすべての胃石を回収できた.さらに,これまで手術が第一選択とされてきた胃石イレウスも同時に保存的に解除され,手術を回避し得たので報告する.
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