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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅲ. 陥凹を呈する病変
1. 上皮性・非腫瘍性陥凹病変
胃憩室
Diverticulum
入口 陽介
1
,
小田 丈二
1
,
冨野 泰弘
1
Yosuke IRIGUCHI
1
,
Johji ODA
1
,
Yasuhiro TOMINO
1
1東京都がん検診センター消化器内科
キーワード:
憩室
,
潰瘍
,
胃憩室
Keyword:
憩室
,
潰瘍
,
胃憩室
pp.214-215
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000423
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疾患の概要
消化管における憩室は無症状であることが多いため,X線や内視鏡で偶然発見されることが多い。特に,胃憩室の画像診断は容易であり,治療が必要となることはほとんどない1)。また,経年的にみても大きさや形態に変化を認めることはない。胃憩室については,1661年Moebiusら2)によって報告され,1949年Brown3)によってX線症例から報告された。本邦では,1918年に益頭4)による剖検例の報告が最初で,胃憩室の大きさはさまざまな報告から1〜7cm,平均2〜3cmが多く,ほとんどが単発性であり,2個以上発生することはきわめて稀である。
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