消化管憩室の最近の話題
虫垂憩室の診断と治療
山村 英治
1
,
大住 幸司
1日本医科大学武蔵小杉病院 救命救急センター
キーワード:
憩室
,
憩室炎
,
術前診断
,
虫垂炎
,
虫垂切除
,
腸穿孔
,
発生率
,
虫垂疾患
,
腹部CT
Keyword:
Appendectomy
,
Appendicitis
,
Diverticulum
,
Diverticulitis
,
Intestinal Perforation
,
Incidence
pp.417-420
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016223467
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急性虫垂炎は頻度の高い疾患であるが,虫垂憩室は比較的まれな疾患であり,虫垂炎の診断で手術を施行して診断されることが多い.術前診断は困難とされているが,画像診断の進歩によりCTでの虫垂憩室の術前診断もある程度可能と考えられる.虫垂憩室を有する虫垂炎の場合,炎症の程度が軽症でも穿孔のリスクが高い.虫垂憩室を伴う虫垂炎を診断した場合には,穿孔のリスクが高いため外科的治療を考慮する必要があると考えられる.
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