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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
1. 上皮性・非腫瘍性隆起病変
B. 扁平隆起
胃黄色腫
Xanthoma
澁川 成弘
1,2
,
飯島 英樹
1
,
小嶋 啓子
3
Narihiro SHIBUKAWA
1,2
,
Hideki IIJIMA
1
,
Keiko KOJIMA
3
1大阪警察病院消化器内科
2第二大阪警察病院消化器内科
3第二大阪警察病院病理科
キーワード:
黄色腫
,
胃癌
,
H. pylori
Keyword:
黄色腫
,
胃癌
,
H. pylori
pp.58-59
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000351
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疾患の概要
黄色腫は,粘膜固有層の表層に脂質を貪食した泡沫状のマクロファージが集簇したものである。内視鏡像は,境界明瞭な白色から黄色調の平坦あるいは丈の低い隆起性病変である。形態は星芒形から類円形のものが多く,細顆粒状の表面構造を呈する。大きさは通常1〜10 mm程度で胃内のどの部位にも発生し,単発,多発いずれの場合もある。消化管では胃に多く認められるが,食道,小腸,大腸にも発生する。皮膚に生じる黄色腫症とは異なり,脂質異常症との関連はない。
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