Japanese
English
原著
結節性黄色腫,腱黄色腫を伴つたIV型高脂血症
Type IV Hyperlipoproteinemia Associated with Tuberous Xanthomas and Tendinous Xanthomas
川名 誠司
1
,
長谷川 延広
2
,
西山 茂夫
3
Seiji KAWANA
1
,
Nobuhiro HASEGAWA
2
,
Shigeo NISHIYAMA
3
1聖路加国際病院皮膚科
2北里大学医学部内科学教室
3北里大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, St. Luke International Hospital
2Department of Internal Medicine, Kitasato University School of Medicine
3Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
黄色腫
,
高脂血症
,
心筋梗塞
Keyword:
黄色腫
,
高脂血症
,
心筋梗塞
pp.97-100
発行日 1991年2月1日
Published Date 1991/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900276
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50歳,男性.20年前より手背,肘に黄褐色結節,アキレス腱の肥大を認めるようになった.3年前より前胸部痛がときどき出現していたが放置していたところ,今回激しい前胸部痛が出現し内科に緊急入院した.冠動脈造影検査で左,右冠動脈各所のmicroinfarctionが確認された.血漿脂質はトリグリセライド,コレステロールが高く,分画でVLDL,Preβリポ蛋白が高値を示し,IV型高リポ蛋白血症であった.手背黄色結節は組織学的にコレステロールエステルを多量に含む泡沫細胞の集簇に基づくものであった.したがってIV型高リポ蛋白血症に伴った結節性黄色腫,腱黄色腫と診断した.
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