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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
1. 上皮性・非腫瘍性隆起病変
B. 扁平隆起
腸上皮化生
Intestinal metaplasia
小野 尚子
1
,
松本 将吾
1
,
山本 桂子
1
Shoko ONO
1
,
Shogo MATSUMOTO
1
,
Keiko YAMAMOTO
1
1北海道大学病院光学医療診療部
キーワード:
腸上皮化生
,
白色扁平隆起
,
H. pylori
Keyword:
腸上皮化生
,
白色扁平隆起
,
H. pylori
pp.60-61
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000352
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疾患の概要
正常な胃粘膜に腸上皮は存在しないが,腸上皮化生は粘膜傷害の再生過程で生じる。特にHelicobacter pylori(H.pylori)感染胃では高度萎縮粘膜から多中心性に化生巣が発生し,胃固有腺とモザイク状に混在しながらびまん性に進展する。完全型は吸収上皮と杯細胞,Paneth細胞から成り,刷子縁様構造を伴う小腸粘膜と同じ形態をもつ。不完全型はPaneth細胞を欠き,胃腸混合型の腸上皮化生と考えられている。
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