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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
1. 上皮性・非腫瘍性隆起病変
A. 亜有茎性・有茎性隆起
胃若年性ポリープ
Juvenile polyp
岡川 泰
1
,
住吉 徹哉
1
,
近藤 仁
1
Yutaka OKAGAWA
1
,
Tetsuya SUMIYOSHI
1
,
Hitoshi KONDO
1
1斗南病院消化器内科
キーワード:
孤立性
,
胃
,
若年性ポリープ
Keyword:
孤立性
,
胃
,
若年性ポリープ
pp.56-57
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000350
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疾患の概要
若年性ポリープは囊胞状に拡張した異型の乏しい腺管の増生と間質の浮腫および炎症性拡大からなる隆起性病変である。胃若年性ポリープの多くは若年性ポリポーシス症候群(juvenile polyposis syndrome:JPS)に伴うものとされ,孤立性の病変はきわめて稀である。また,組織学的には腺窩上皮の増生を認めるため,病変表層の生検のみでは腺窩上皮型の過形成性ポリープとの鑑別が困難である。孤立性の胃若年性ポリープは発生頻度が低いものの,生検組織像での鑑別が困難なうえ,内視鏡像も類似しているため,その一部は腺窩上皮型の過形成性ポリープと診断されている可能性があり,正確な診断には病変の切除が必要である。
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