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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
1. 上皮性・非腫瘍性隆起病変
A. 亜有茎性・有茎性隆起
胃炎症性線維性ポリープ
Inflammatory fibroid polyp
池之山 洋平
1,2
,
田中 匡介
1,2
,
中川 勇人
1
Yohei IKENOYAMA
1,2
,
Kyosuke TANAKA
1,2
,
Hayato NAKAGAWA
1
1三重大学医学部附属病院光学診療部
2三重大学医学部附属病院消化器・肝臓内科
キーワード:
胃炎症性線維維ポリープ
,
粘膜下腫瘍
,
長期経過
Keyword:
胃炎症性線維維ポリープ
,
粘膜下腫瘍
,
長期経過
pp.50-51
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000347
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疾患の概要
炎症性線維性ポリープ(inflammatory fibroid polyp:IFP)は,全消化管の粘膜固有層から粘膜下層に発生する炎症性ポリープで,胃幽門前庭部に好発する。発生原因として,炎症,寄生虫,機械的刺激,腫瘍,Helicobacter Pylori(H.pylori)感染1)などが示唆されている。肉眼的には,亜有茎性の粘膜下腫瘍様の隆起様で,頂部にびらんや潰瘍を伴い,典型的には陰茎亀頭様の外観を呈する。組織学的には,粘膜固有層から粘膜下層の結合織増生,好酸球などの炎症細胞浸潤,小血管周囲の同心円状線維性結合織増生(いわゆるonion skin像)を特徴とする。
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