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特集 症例から学ぶ胃ESD―改訂ガイドラインwith and beyond―
[各論 初学者からエキスパートへの道]
初学者への指導~ESD中級者へのステップ~
Steps for training ESD beginners to be intermediate-level operators
辻 陽介
1
,
藤城 光弘
1
Yosuke Tsuji
1
,
Mitsuhiro Fujishiro
1
1東京大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
ESD
,
トレーニング
,
教育
Keyword:
ESD
,
トレーニング
,
教育
pp.1229-1233
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000263
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はじめに
胃ESDの誕生から約20年が経過し,本治療手技は本邦のみならず東アジア,さらには欧米へも徐々に普及し,早期胃癌に対する標準治療としてその地位を確立している。しかしながら,消化器内視鏡処置のなかではいまだにESDは難度が高く,内視鏡医なら誰でもすぐにできる,という状態には至っていない。自分がある程度ESDができるようになってきたら,いつまでも「自分がやりたい!」ではなく,後進をどんどん育成する責務も出てくる。しかし,ESDの指導はどのようにすればよいのか? 熱意があれば通じるというものではないし,ただ数をこなせばうまくなるというものでもない。教育はESDに限らず,究極的には一人一人の個性を尊重して行われるべきではあるが,それにしてもある程度の体系化されたシステムがなければ「ついた指導医がよかった,悪かった」でtraineeの運命が決まってしまう。
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