連載 ESD ―手技の工夫
ProdiGI® Traction Wireを用いたESD
辻 陽介
1
,
藤城 光弘
1
1東京大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
ESD
,
tractionデバイス
,
形状記憶
Keyword:
ESD
,
tractionデバイス
,
形状記憶
pp.474-477
発行日 2022年3月20日
Published Date 2022/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002159
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内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection;ESD)は早期消化管癌に対する標準治療として広く普及しているが,その登場からほぼ20年が経過した現在においてもなお,技術的難度が高いことが課題である.昨今さまざまな牽引デバイスを用いたtraction ESD手法が報告されている1).ESDでは昔から「左手がない」,すなわちメスが効率的に粘膜下層を剝離できるようにしっかり牽引する手法がないことが問題とされてきたが,クラシカルな糸付きクリップ法に端を発し,現在ではさまざまなデバイスが使えるようになった.今回は,Medtronic社から発売されたProdiGI® Traction Wireを用いたtraction ESDについて解説する.
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