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特集 症例から学ぶ胃ESD―改訂ガイドラインwith and beyond―
[各論 痛恨の症例から学ぶ]
《Note》リンパ管侵襲の病理診断はどこまで正しいのか
How accurate is the histopathological assessment of lymphatic permeation?
根本 哲生
1
Tetsuo Nemoto
1
1昭和大学横浜市北部病院臨床病理診断科
キーワード:
リンパ管侵襲
,
病理診断
Keyword:
リンパ管侵襲
,
病理診断
pp.1197-1199
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000256
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はじめに
リンパ節廓清を伴う外科的切除と異なり,ESDにおいてはリンパ節転移を予測することが追加治療方針決定のためにきわめて重要なことは言をまたず,またそのために必須の情報が組織標本におけるリンパ管侵襲像の有無である。多くの内視鏡医は,病理報告書からLy0か1かを抽出して,そのまま追加治療選択のアルゴリズムに当てはめていると思われるが,なかにはリンパ管侵襲の病理学的評価はどの程度の確からしさなのか,ということに興味をもたれる方がいるかも知れない。本稿では病理診断医がどのようにリンパ管侵襲を評価しているのか,その実際と問題点を述べる。
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