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特集 症例から学ぶ胃ESD―改訂ガイドラインwith and beyond―
[各論 痛恨の症例から学ぶ]
内視鏡的根治度B後に局所再発,リンパ節転移再発をした早期胃癌の1例
A case of early gastric cancer that developed local recurrence and nodal metastases after eCura B ESD
萩原 謙
1
,
西巻 はるな
2
,
山下 裕玄
1
Ken Hagiwara
1
,
Haruna Nishimaki
2
,
Hiroharu Yamashita
1
1日本大学医学部外科学系消化器外科学分野
2日本大学医学部病態病理学系腫瘍病理学分野
キーワード:
ESD
,
治癒切除
,
eCuraB
,
局所再発
Keyword:
ESD
,
治癒切除
,
eCuraB
,
局所再発
pp.1189-1195
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000255
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はじめに
早期胃癌に対するESDの適応において,前向きの多施設共同研究の解析1, 2)の結果,胃癌治療ガイドライン第3版で示された適応拡大病変(以下,従来の適応拡大病変)は,第6版では絶対適応病変として記載され,内視鏡的根治度A,B(eCuraA,B)が得られた症例は外科手術と同等の予後を得られるとされている3)。一方で,eCuraA,Bであっても局所再発,転移再発をきたした症例も稀ではあるが報告されている4, 5)。今回,筆者らはESD eCuraB後に局所再発,リンパ節転移再発をきたした早期胃癌症例を経験したので報告する。
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