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特集 内視鏡データリファレンスブック2022
【臓器別】
咽頭・食道
Barrett食道・Barrett食道腺癌
Barrett’s esophagus and esophageal adenocarcinoma
天野 祐二
1
,
岩城 智之
1
,
中原 良太郎
1
,
藤代 浩史
2
Yuji AMANO
1
,
Tomoyuki IWAKI
1
,
Ryotaro NAKAHARA
1
,
Hirofumi FUJISHIRO
2
1浦和共済病院消化器内科
2島根県立中央病院消化器科
キーワード:
SSBE
,
LSBE
,
サーベイランス
Keyword:
SSBE
,
LSBE
,
サーベイランス
pp.576-581
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000135
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Ⅰ 定 義
『食道癌取扱い規約』では,胃から連続性に食道へ伸びる円柱上皮をBarrett粘膜と呼び,このBarrett粘膜の存在する食道をBarrett食道と定義している。組織学的には①食道固有腺,②扁平上皮島,③粘膜筋板二重構造,④直径100μmを超える柵状血管,の4所見のうち1つでも認めたらBarrett食道と診断してよい1)。本邦では,多くの欧米諸国が必須条件としている特殊円柱上皮の有無は問わない。また,『食道癌取扱い規約』1)では全周性に3cm以上のBarrett食道を認める場合をlong segment Barrett’s esophagus(LSBE),それ以下の長さのものをshort segment Barrett’s esophagus(SSBE)と定義してきたが,近年は欧米同様に最大長が3cm以上のものをLSBEと定義することが一般的となっている。ちなみに1cm未満のBarrett食道はultra-short segment Barrett’s esophagus(USBE)といわれる。
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