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特集 内視鏡的乳頭切除術まるわかり
[各論]
《TOPICS》表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍の乳頭への表層進展例はどうするか?―ESDIPによる内視鏡治療―
What to do with a superficial non-ampullary duodenal epithelial tumor (SNADET) extending to the ampulla: Endoscopic submucosal dissection including papilla (ESDIP)
矢作 直久
1
,
佐々木 基
1
Naohisa YAHAGI
1
,
Motoki SASAKI
1
1慶應義塾大学医学部腫瘍センター
キーワード:
乳頭を含む表在性上皮性腫瘍
,
内視鏡治療
,
ESDIP
Keyword:
乳頭を含む表在性上皮性腫瘍
,
内視鏡治療
,
ESDIP
pp.115-118
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000021
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◉はじめに
表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(superficial non-ampullary duodenal epithelial tumor:SNADET)の内視鏡治療に関しては,大きさや存在部位に応じて治療方針が決定される。一般的に,確実なスネアリングが可能な2cmまでの病変であれば,状況に応じてcold snare polypectomy(CSP),EMR,underwater EMR(UEMR)などによる治療が行われる。確実なスネアリングが困難となる状況ではESDが必要になるため,例えば2cm以上の病変,瘢痕を伴う病変,屈曲部にある病変などにおいてはESDが選択される場合が多い。一方で,乳頭部に隣接する病変や乳頭への表層進展例は,乳頭括約筋や胆管および膵管の存在によって治療難易度がきわめて高くなるため,より慎重な対応が求められる。
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