特集 エキスパートに学ぶ、安全で楽な外来内視鏡
今日の外来内視鏡診療 外来EUS 安全に有益な検査を行うためには
関根 匡成
1
,
佐々木 吾也
,
佐藤 杏美
,
小島 柊
,
松本 圭太
,
賀嶋 ひとみ
,
小糸 雄大
,
三浦 孝也
,
石井 剛弘
,
眞嶋 浩聡
1自治医科大学附属さいたま医療センター 消化器内科
キーワード:
催眠剤と鎮静剤
,
消化器疾患
,
腸穿孔
,
精神鎮静法
,
超音波内視鏡検査
,
費用と費用分析
,
超音波内視鏡下穿刺吸引法
,
患者の安全
,
外来診療
Keyword:
Endosonography
,
Costs and Cost Analysis
,
Digestive System Diseases
,
Hypnotics and Sedatives
,
Intestinal Perforation
,
Ambulatory Care
,
Endoscopic Ultrasound-Guided Fine Needle Aspiration
,
Patient Safety
pp.1035-1040
発行日 2021年6月25日
Published Date 2021/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021304956
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EUSは空間分解能が優れている。胆膵領域はもちろんのこと、粘膜下腫瘍などの消化管疾患、縦隔内病変、腹腔内病変などに対する詳細な情報を得るための、重要な検査の一つである。偶発症率も低く外来で施行可能であるため、ハイボリュームセンターのみならず全国の施設において、外来でのスクリーニングや精査のための検査として広がりつつある。外来でEUSを導入するにあたっては安全に検査を終えることはもちろんのこと、鎮静下で行うこともあるため、リカバリー室の準備など帰宅するまでの安全の確保も大切である。そして、検査に関して注意することは、安全に施行すること、時間をある程度決めて行うこと、見落としを少なくするために検査する順番を決めて行うこと、の3つである。本稿では外来EUSを行うにあたっての準備から検査後までの流れを中心に、安全かつ有益に検査を行うコツを解説する。
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