特集 エキスパートに学ぶ、安全で楽な外来内視鏡
今日の外来内視鏡診療 外来大腸内視鏡治療における偶発症対策
藤井 隆広
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1藤井隆広クリニック
キーワード:
インフォームドコンセント
,
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
大腸腫瘍
,
腸穿孔
,
電気凝固
,
出血-術後
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
外来診療
Keyword:
Colorectal Neoplasms
,
Informed Consent
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Postoperative Hemorrhage
,
Intestinal Perforation
,
Electrocoagulation
,
Ambulatory Care
pp.1027-1034
発行日 2021年6月25日
Published Date 2021/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021304955
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当院では40mmまでの大型の病変に対しても、日帰りでの外来内視鏡治療を行っている。その背景には、拡大内視鏡を用いてその場で質的・量的診断が行えること、さらには動脈出血などの偶発症に対しても最終手段として巾着縫合術による完全縫合が行えることがある。腫瘍性病変のほとんどを占める10mm以下の小型病変については、cold polypectomyの導入によってhot polypectomyに比べ後出血が激減し、生活制限も少なくなった結果、医師・患者ともにストレスのない安全かつ安心な治療に変化してきている。このような外来内視鏡治療は十分なインフォームド・コンセント(IC)のもとで行う必要があり、患者の理解を求めるためにビデオ視聴など、さまざまな工夫を行っている。
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