Cold polypectomyの是非を問う
Cold snare polypectomyに内視鏡熟練度は必要か? ExpertとNon-expertの比較から
堀田 欣一
1
,
今井 健一郎
,
吉田 将雄
,
伊藤 紗代
,
山口 裕一郎
,
滝沢 耕平
,
角嶋 直美
,
田中 雅樹
,
小野 裕之
1静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
腺腫
,
大腸腫瘍
,
前向き研究
,
出血-術後
,
治療成績
,
臨床能力
,
内視鏡的粘膜切除術
,
外科用固定用品
,
スネア
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Adenoma
,
Colonic Polyps
,
Clinical Competence
,
Colonoscopy
,
Prospective Studies
,
Colorectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Postoperative Hemorrhage
,
Surgical Fixation Devices
pp.451-456
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017027166
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Cold snare polypectomy(CSP)の習得に内視鏡習熟度は影響するか否かを明らかにするために,大腸内視鏡のExpert(E群)とNon-expert(NE群)のCSP導入時の治療成績について比較検討した.E群は194名(539病変),NE群は79名(192病変)の治療を実施し,治療成績は治療時間中央値57秒 vs. 58秒,一括摘除率97.6% vs. 98.4%で同等であった.緊急内視鏡を実施した後出血はE群(0.5%),NE群(1.3%)で同等であった.CSPの手技習得はE群,NE群とも同様に可能であった.ただしCSPの導入により内視鏡的粘膜切除術(EMR)の機会が減少することが予想され,初級者ではEMRに習熟してからCSPを導入するのが望ましいと考えられた.
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