特集 臨床医に必要な対策型胃内視鏡検診の知識
東京都における胃内視鏡検診導入にあたって
鳥居 明
1
1鳥居内科クリニック
キーワード:
胃鏡法
,
医師
,
胃腫瘍
,
医療費
,
機器の汚染
,
集団検診
,
ヘルスマンパワー
,
リスク評価
,
精度管理
,
東京都
,
機器の洗浄
Keyword:
Stomach Neoplasms
,
Mass Screening
,
Health Expenditures
,
Health Workforce
,
Gastroscopy
,
Risk Assessment
,
Physicians
,
Equipment Contamination
,
Tokyo
pp.1844-1848
発行日 2019年12月25日
Published Date 2019/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020105050
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東京都における対策型胃内視鏡検診導入の経緯を提示する。各自治体における検査費用の決定は、保険診療での費用の積み重ねに事務費を加算して設定している。ダブルチェックの費用は医師会から医師に支払われる出務費が中心となる。機器の洗浄方法は自動洗浄消毒器の使用が必須で、高水準消毒薬の使用が推奨されるが、機能水の使用も否定していない。検査医の条件としては、関連学会専門医か同等の技術を有するものとしている。自治体との折衝方法は、準備委員会、運営委員会を設立し、自治体が医師会に委託する形で事業契約が取り交わされ、仕様書に沿って事業が展開される。精度管理方法は、技術・体制的指標、プロセス指標、アウトカム指標よりなされる。最終責任は実施者である自治体にあるが、軽微な偶発症などの問題は検査医が対応する形となる。順調な運営には自治体と医師会との協力体制が不可欠といえる。
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