有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン-内視鏡検診時代の新たなる幕開け
胃内視鏡検診を巡る新たなる展開 内視鏡検診の展開を目指して 新潟市の取り組み
成澤 林太郎
1
,
小越 和栄
,
加藤 俊幸
,
月岡 恵
,
藤田 一隆
,
佐野 正俊
1新潟県立がんセンター新潟病院 内科
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
集団検診
,
診断サービス
,
近代医学史
,
精度管理
,
腫瘍の早期診断
,
新潟市
,
標準化
Keyword:
Diagnostic Services
,
Gastroscopy
,
Mass Screening
,
Stomach Neoplasms
,
History, Modern 1601-
,
Early Detection of Cancer
pp.143-150
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016164620
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新潟市では死亡率減少効果のエビデンスを出すべく,平成15年から胃がん内視鏡検診を実施してきたが,その準備に約7年を要した.初年度年間8千例余りであった受診者は現在4万例を超えるまでになり,胃癌発見率も高い.それを支えているのが精度管理である.改訂された2014年度版のガイドラインでは,内視鏡検診が対策型として新たに推奨された.この改訂を契機に,今後多くの自治体で対策型の内視鏡検診が始まると思われるが,内視鏡画像のダブルチェックは必須であり,それによる内視鏡検査や診断技術の標準化が検診の成否を決める.
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